教育現場での隠蔽
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2019-05-21
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國見です。
今日になって、市立尼崎高校の体罰問題に進展がありましたね。
一時ブログに記すのはやめようと思いましたが、少しばかり記していこうと思います。
内容としては、市立尼崎高校の男子バレーボール部でコーチが3年生部員を平手打ちし、怪我をさせたというものでした。
これだけで十分、馬鹿じゃないのか?と思えるような事ですが、この後がさらにひどい。
体罰を受けた部員は10回以上平手打ちされ、20~30分意識を失っていたと言います。それなのに救急搬送もされず、体育館の隅で休ませていたそうです。
この時点で意味不明です。目の前に意識を失っている人がいた時、まともな人間ならどのような行動を取りますか?
考えなくても、容易にわかることです。
ですが部がとった行動は、体育館の隅で休ませて部員の意識が回復するのを待ったそうです。たまたま意識が回復したからよかったものの、もしそのまま意識が戻らなかったら・・そんな事は想像もしなかったのでしょう。
その後、部員は自宅に戻ってから救急搬送され、鼓膜損傷や脳震盪などで全治2週間の怪我であることが判明したそうです。
その事実を知った学校側は教育委員会に対して「怪我はなかった」と報告していましたから学校ぐるみで明らかな隠蔽工作と言われても仕方ありませんが、こんなもの調査をすれば事実は明らかになるもので、実際に教育委員会が部員に対して行った調査では「部内での体罰の常態化」が明らかになりました。
この調査結果は当然の結果ですね。仲間が意識を失っているのに救急搬送をされなかった現場を部員達は見ていたでしょうし、自分が同じ状態になっても同じようにされるんだと思ったら怖くて仕方ないだろうし、もはやバレーボールどころの話ではなくなりますからね。
そして今日、教育委員会と尼崎市長の会見で「隠蔽」と認定されました。
教育の現場でこんな事が起きていいんでしょうか?
体罰は明らかに教育者という権力の乱用です。体罰はひと昔前なら認められていた教育手法かもしれませんが今の時代とはマッチしていませんね。つまり現代において体罰は教育でも指導でもないということです。それを理解した上で体罰を選択しているのであれば、立場の弱い部員に対して暴力を振るう事で自分の日ごろのストレス解消にでもしているのでしょう。そうでなければ一体なんで?という話になります。
まだもう少し記すことはありますが、すでに長くなっているので続きは明日にしたいと思います。
ではまた明日。